常盤神社の境内に東湖神社がある。
水戸藩第9代藩主 徳川斉昭の側近学者として知られる藤田東湖。
東湖は斉昭の側近として藩政改革や大日本史製作に功績を上げる。
藩校「弘道館」の建設にも携わった。
東湖の父である藤田幽谷は「尊王論」を初めて理論的に説いた。
藩をまとめ、国力を高めるために示されたものが「尊王論」。
外国の列強の脅威に晒された幕末期の危機を乗り越えるために
「尊王攘夷」
という思想を掲げ、水戸藩はこの思想に基づいてまとまっていた。
体系化されたものを「水戸学」といい、多くの藩士が学ぶ。
藤田東湖も、父の「尊王論」の影響を大きく受けている。
藤田東湖は小学校の歴史教科書には登場しないので、超有名ではないかもしれない。
2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」に藤田東湖は登場している。
徳川斉昭だけでなく、主人公の渋沢栄一にも影響を及ぼす人物。
ドラマの中では気難しい徳川斉昭を導く人物として描かれている。
徳川斉昭からも厚い信頼を受けてたが…。
1855年の安政の大地震で家屋の下敷きとなり、急死してしまう。
ドラマの場面では、徳川斉昭は「東湖!東湖!」と名前を呼び、嗚咽。
徳川光圀、徳川斉昭が祀られる常磐神社内に東湖神社が建造されたのは
多大な功績を残したことのみならず、多くの人たちから慕われていたのだろう。


境内にある推定樹齢約150年の楠。
とても太い幹だが、平成30年の台風24号で損傷したため伐採。
幹しかないが、存在感を放っている。
なんだかパワーがありそう。
大河ドラマ「青天を衝け」には、幕末期が描かれている。
江戸幕府第15代将軍 徳川慶喜は、徳川斉昭の七男なので、水戸藩が多く登場する。
「尊王攘夷」の先駆けとなった水戸藩の動きがよくわかるドラマなのでオススメ。
渋沢栄一が主人公ながらも、江戸幕府や徳川家の状況も詳しく描かれていて面白い。
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